トラックドライバーを憧れの職業にしていくために

トラックドライバーを憧れの職業にし、国民生活を支えるライフラインとしての基盤を確立することで、運送業界から日本を元気にする――これは、私たち「一般社団法人 ドライバー ニューディール アソシエーション」（以下「DNA」）が設立以来、掲げている理念です。

DNAは運送業を中心に、保険会社・システム会社・人材会社・教育会社など、さまざまな業種に携わる会員企業によって構成されています。運送業に関連する他業種の企業がいることによって、会員企業間の情報交換・円滑な取引を行えることなどが団体の特徴。事実、会員の人材紹介会社との連携によって、大手就職サイトでの採用面のサポートを充実させていく計画を進めているなど、会員同士でスクラムを組みながら、運送業界の環境改善に向かって走っている最中です。

3つの活動を軸に、中小企業の底上げを図る

DNAの活動の指針になっているのは、「誇り」「安心」「人材の確保と育成」の3つです。トラックドライバーの「誇り」に対する取り組みは、「トラックドライバー甲子園アワード」というイベント。ドライバーの日々の仕事に対する情熱や、ドライバーを中心とした5名前後のチームによる社内環境の改善などへの取り組み内容を発表・表彰するというものです。

2015年2月に開催した「第2回全国大会」では、国土交通省が後援したほかにも、矢崎エナジーシステム（株）など、著名な企業がスポンサーに名を連ねました。運送業に携わる人を中心に約1000人が来場し、当日の様子は複数の業界メディアに取り上げられています。

「安心」に対する取り組みでは、会員企業の労働環境の調査・改善を進めています。毎月の定例会で会員各社の労働時間や給料の実態を把握するのに努めているほかにも、調査結果から浮かび上がった課題を、どのように改善していくかについて具体的な話し合いを行っています。

「人材の確保と育成」のためには、「トラドラアカデミー」という研修を実施。関東・東海近畿・九州の3エリアを拠点に、研修に参加した企業の人材の育成や、企業価値の向上などに取り組みました。今後、全国のさまざまな研修会社と手を組み、より幅広い内容の研修を実施することで、運送業界全体を底上げし、活性化させていきます。

運送業界の健全な発展を、わたしたちが支えていく

すべては、トラックドライバーが夢と誇りを持って仕事ができる未来のために。業界に携わる者が「共に学び、共に成長し、共に走り続ける」ことで、運送業界の健全な発展を支えていくことを、ここに誓います。